良い手は指が覚えている(仮)

将棋大会とか自戦記とか

大山杯参戦記②~大会初日、予選〜

 コンビニで爽健美茶を購入するのが朝の定跡。眠い時はコーヒー追加の時もある。

 

 リュックの中にはキャラメルラムネミンティアカロリーメイトなどを常備

 

 どんな状況でも糖分と栄養補給できるようにしておくのがくぼ流。さながら遠足気分である。

 あ、眠気覚まし用のGATSBYのフェイシャルペーパーは必須!さっぱりしますし。

 

 

 参加費2000円を払って参加賞をもらう。おなじみのアマ王将タオルだけかと思いきや

f:id:tkhrity:20171102051537j:plain

 ででん!

 3月のライオングッズ付き!マンガもアニメも見ているからこれはテンション上がる。

 インスタ映えします。インスタやってないけど!

 

 

 もちろん参加費2000円の中に含まれています。お弁当付きです。2日目に残れば1万円の宿泊補助も出ますし2日目のお弁当も付いてます。どうです?神大でしょう?

 

 

 思いがけないお土産をもらってホックホクの俺氏。とてもいい精神状態で初戦を迎えた。

 

 

 まずは4人一組の予選リーグ、持ち時間は25分の30秒。2勝通過2敗失格。組み合わせ抽選が行われた。初日はラクしたいもんだな~と思っていたら初戦の相手は地元山形のH氏。最近では県代表常連のようで一気に身が引き締まる。 

 

 

【 予選1局目】

 

 私の▲で菅井流うっかり三間飛車を相手にした。大会では初めて指された。こちらが端に手をかけると、35歩36歩と一気の急戦を仕掛けられ飛飛vs角角の激しい展開となった。

 f:id:tkhrity:20171102101317j:image

 

以下、同歩、同飛、24歩、同歩、同飛、32金、22角成、同銀、88銀、23銀!と進む。

 

f:id:tkhrity:20171102101516j:image

 

BIGBO氏曰く、 特異感覚の振り飛車というのがあらわれている。山形は独特な感性を持つ振り飛車党が多いイメージ。豊かな自然と美味しいご飯が感性を育てるのだろうか。

 

 まあ飛車引くしかないから、28飛、64角、37歩、76飛、77銀、75飛、66角。

 

f:id:tkhrity:20171102101931j:image

 

飛角交換が約束されてこちらが良くなったようだ。53の空間、22歩叩きのキズが見た目以上に大きい。

横歩を取って軽く指す予定のようだったが、こちらの77銀型がしっかりしているから構想がやりすぎだった可能性はある。

 

  以下は手堅く中央に2枚銀を集めて角をいじめ、中押し勝ちになった。後手は飛車打ちの隙をに神経を使わなければいけない苦労の多い将棋だった。

 

 終盤の切れ味は落ちてきた気がするが、アマ大会でもまれていくうち、斬り合いにせず、相手だけ終盤にする技術だけはついてきたようだ。

 年齢を重ねても活躍していくにはこの部分が大事になってくる。ベテランの先輩方を見るとよく思う。

 

 

【予選2局目】

 

   勝てば予選通過の将棋は地元山形、H氏。某サイトのエッセイ、Aちゃんは行く!は昔から拝読しており、アマ棋界の重鎮Eさんとの師弟愛を涙なしでは読めない。

  戦型は予想通り、対四間飛車穴熊となった。

  

f:id:tkhrity:20171102104230j:image

 

王座挑決青嶋ー中村太戦をベースにした。お互いの香上がりが工夫。以下65歩、42銀、45歩からおなじみの定跡手順で

 f:id:tkhrity:20171102104529j:image

 

こうなったときに香車が92に逃げているのがデカい。以下、86歩には87角が痛打。香取りと76の急所のラインに成る両狙いが受からない。

 

f:id:tkhrity:20171102104348j:image

 

以下、97香、76角成、67歩、75歩、65銀、64飛、同銀、66歩となり一丁上がる。

 

f:id:tkhrity:20171102104821j:image

 

98香型を咎め、92香型が居飛車に都合の良い結果となった。86歩と戻すところでは、77桂、87歩成、85歩、83飛、65桂と捌いて1局かなぁ。でもイビ穴固いから勝ちやすそう。私が振り穴をやらなくなった理由がそこにある。

 

 

 客観的に見て楽なブロックではなかったと思うが、気持ちのいい内容で予選を通過。この日は残りあとベスト16をかけた一局のみとなり、おいしく昼食をいただくことができた。

 

 

 昼食は久々に再開した天下一仲間BIGBOさんと。最近はブログ「回り道」が人気。

  山形には心温まる将棋エッセイを書く方が多い。豊かな自然と美味しいご飯が感性を育むのだろうか。

tenkaichibigbo.hatenablog.com

 阿部健治郎先生の記事は全国の将棋クラスタの心を鷲掴みにし、アベケンファン激増の理由の一端を担っているに違いない。

 

   BIGBOさんは予選1-1で午後につなげたようだ。こういう時は次戦に向けてこちらが気を遣ってしまうものだが、昼食を誘っていただき、積もる話に思わず花が咲く。

 遠く離れていても共通の趣味があるのは本当に良い。

 

  あっと言う間に予選3局目の10分前となり、闘う男は颯爽と立ち去っていった。相手は県屈指の実力者だが、俺はやると背中で語っていた。(この模様は「回り道」にて、乞うご期待)