良い手は指が覚えている(仮)

将棋大会とか自戦記とか

大山杯〜番外編〜

【勝ち抜くということ】 表彰式まで呆然と立ち尽くしていると運営の方から声をかけられる。 「息子がN君の優勝に悔しがってね〜俺勝ったことあるのに!って」 大山杯に学校の行事で参加できなかったようだ。翌日の市民大会では優勝したらしい。 「でも一回…

大山杯参戦記⑥〜決勝〜

準決勝隣の山は石川の大ベテランA春さんと岩手の若手強豪N君が激突。横でチラッと見た感じでは序盤からA春さんが若手を圧倒。圧勝ペースに見えた。 しかし自分の将棋が終わって表を見ると決勝の相手はN君。あの将棋が逆転するとは! 【決勝】 N君とは初手…

大山杯参戦記⑤〜準決勝〜

【準決勝】 相手は東北屈指の強豪Sさん。全国でも上位常連、年齢を重ねてますます円熟味を増している手厚い居飛車党のイメージ。初手合だ。 私の先手で、角換わり48金型となった。 ここでは66歩とじっと相手の狙いを消すのもあったかもしれない。むしろそち…

大山杯参戦記④〜2日目ベスト4まで~

この日は朝から大粒の雨。例によって早く目覚めたが、流石に部屋でゴロゴロする。 目覚ましに熱い湯に浸かり朝食を摂る。前日とほぼ同じメニュー。ビジネスホテルであっても山形の米や野菜は東京のそれとはひと味違う気がする。 【ベスト16】 2日目はベスト1…

大山杯参戦記③~大会初日、決勝T~

2連勝通過者は損クジを引かないシステムになっており(このあたりの配慮もありがたい)この日は決勝T1回戦を残すのみとなった。 相手はAさん、T北大の学生さんで、H日本G生名人経験のある強豪のようだ。おっさんになってくると若い子の名前はあんまりわから…

大山杯参戦記②~大会初日、予選〜

コンビニで水と爽健美茶を購入するのが朝の定跡。眠い時はコーヒー追加の時もある。 リュックの中にはキャラメル、ラムネ、ミンティア、カロリーメイトなどを常備 どんな状況でも糖分と栄養補給できるようにしておくのがくぼ流。さながら遠足気分である。 あ…

大山杯参戦記①~大会前まで~

この気持ちを書き残しておきたい、書いておかなければならない。そう思った。 それなりに経験を積んできた。トップクラスと対等にやれるくらいの力はつけてきたつもりだ。しかし、何かが足りない。勝負への執念だろうか。 将棋人生最大のヒノキ舞台でもある…