大山杯参戦記①~大会前まで~
この気持ちを書き残しておきたい、書いておかなければならない。そう思った。
それなりに経験を積んできた。トップクラスと対等にやれるくらいの力はつけてきたつもりだ。しかし、何かが足りない。勝負への執念だろうか。
将棋人生最大のヒノキ舞台でもあるプロアマ戦で打ちのめされて以降、私の中でモチベーションの火は消えかけていた。
全盛期のやる気ならアマ王将の予選を飛び回っただろうが、大会参加すら気が進まなくなり、毎年出ていた東京や北関東の予選もスルー。
多趣味の私は興味が他に移行しつつあった。時にはクールダウンの時間も必要だと思う。常に100パーセントの情熱を注ぎ続けることなど。。。
大山杯は半年以上前から行こうと決めていた。アマ王将の南東北予選を兼ねており、初めて地区予選の代表決定戦に進んだ思い入れのある大会だ。
予選、決勝と2日間に分けて行い、持ち時間も充分ある。本かや盤に高級な彫駒で指せる。
プロの先生方も指導に来てくださるし、子供大会に一般大会も併設されている。活気があって自分も将棋を純粋に楽しもう、自然とそういう気持ちになれる大会だ。
元奨励会や全日本経験者、学生強豪上がりなど、修羅場をくぐってきたオトナたちが狭い会場でピリピリ時計を叩き合っている東京の予選とは大違いだ(震え声
アマチュアで将棋を続けるのは大変なこと。日々の暮らしがある。歳を重ねるにつれて優先順位が下がるのは避けられない。
だからこそ行ける気力がある今、大山杯には行っておきたい。私の中でそういう大会なのだ。
ゼロから新たにスタートを切るにはピッタリの大会じゃないか。将棋の勉強をしばらく怠り、実のある将棋が指せるか不安だった一方、〈そう簡単にこの私が負けるとでも?〉という自信もまだ僅かながら残っていた。
盤上没我出来るかどうか、それが問題なのだ。
駅前のホテルに大会前日入りした俺氏。この時期は慢性的に鼻炎に悩まされる。
おまけに今年は寒暖差が激しくここ2週間くらい体調が安定しない。このままでは将棋どころじゃない。
朝から葛根湯を3包飲んで熱い風呂に入り翌朝の体調復帰を祈る(缶ビール飲んじゃったけどネ)
翌朝。早く寝すぎて3時台に目覚める。体調は悪くなさそう。ごろごろしながらウォーズとかやる。24は高段に人がいない。
時間に余裕があったので日の出の刻に合わせて舞鶴山に登る。標高242m、
年に何回は登山する私にとっては山ではなく丘みたいなものだw
雲の間から朝陽が霞んで幻想的
大山名人の王将駒
山頂は人間将棋やるところですね。桜の季節に見に行きたいものです。
旅の記念にハピナスちゃんを置いてくる。ジムバッジ、ゲットだZE!
散歩のお供はポケモンGO
天童ホテル前の足湯。早朝6時台だったのでまだお湯がぬるい
大概ぱっと見で解けるのだが次の信号までかかってしまって撮っておいた問題。
持ち駒は飛金金桂ですね。持ち駒消えかかってる問題多数、推理詰将棋w
こんな感じで小一時間ほど散歩してホテルの朝食。対局開始の2~3時間前にしっかり摂るのがくぼ流。
やっぱり日本人はおにぎり3個に味噌汁だよね。ソーセージスクランブルエッグとかサラダもしっかり食べます。食べすぎもいけないけどね。
食後はフルーツヨーグルトにコーヒーがホテルの朝食で定跡化された手順。
体調もいい、散歩して活力にみなぎっている(少し歩きすぎた)。食欲もある。食後に24やったけど勝ってる。
今日は行ける気がする!!足取り軽く会場へと向かうのであった。。(続く
次回予告、予選から地元強豪の連続。どうなる?くぼ2かん
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